2025.4.9

【新プロジェクトのご案内!】ココロネ絵本ライフ〜絵本で育む心の根っこ〜

ココロネ保育園では「絵本」を通した保育・子育てをとても大切なものと捉えています。

保護者の皆さまの中にも、「絵本は子どもにとって良いもの」というイメージをお持ちの方は多いかと思いますが、実際にどのような絵本を読んであげたらいいのか…絵本によって何が育まれるのか…そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでココロネ保育園では、「絵本」を通した保育・子育てを通じて、保護者の皆さまにも子どもと心が通い合うような体験や、子どもの成長を実感していただけるように–––そんな想いから、このプロジェクトを始めました。

「ココロネ(心根)」には、絵本を通じて育まれる自己肯定感豊かな感情・想像力・見る力・聞く力などの様々な力が、子どもたちにしっかりと根付いてほしいという願いが込められています。

そして「絵本ライフ」には、ご家庭と園での日々の中に良質な絵本を自然に取り入れ、子どもたちの心が豊かに育まれていくことを願う、私たちの想いを重ねています。

ココロネ絵本ライフの取り組み

~絵本との出会い~ 新たな世界への入り口
絵本の読み聞かせは、言葉を理解し始める生後9~10ヶ月頃が効果的です。赤ちゃん自身が言葉を理解し、絵本を楽しむことができるようになるからです。

その時期を見計らい(もちろん個人差はありますが)、めばえ組(0歳児クラス)では、一人ひとりのペースに合わせて個別に読み聞かせをスタートしています。

実は、赤ちゃんの聴覚は、生まれたときから完成されています。生後3ヵ月の赤ちゃんには、私たちは優しい声でゆっくりと絵本を聞かせています。すると、赤ちゃんは私たちの声にしっかりと反応してくれるのです。

一人ひとりの発達や興味に沿った絵本を選ぶからこそ、どの子もとてもスムーズに絵本が大好きになっていきます。

その絵本は、子どもにとって初めて触れる世界の扉を開き、小さな心には無限の物語が広がっていくことでしょう。

~自己肯定感~ アタッチメントの形成
お父さんお母さんに絵本を読んでもらう時間は、子どもにとって自分のためだけに作られた特別なひとときです。

添い寝をしながら、あるいはひざの上で寄り添う絵本の時間、「自分って愛されているな」「大切にされているな」と大人と心を通わせながら過ごしています。

この情緒的な絆(アタッチメントの形成)が乳幼児期にとても大切なのです。

保育においても子どものために、心をこめて選んだ絵本をゆったりと読むことで子どもは保育者を信頼し、安心感を持つことができるのです。

~豊かな感情~ 想像力・イメージ力の育み
子どもにとって”絵本を楽しむ”ということは、主人公に同化してその絵本の体験をすることです。

読み手である大人に見守られながら、子どもは安心して存分に絵本の世界を楽しみます。

その絵本で体験した「わくわく」「驚き」「喜び」全てが、読み手と聞き手が共有する感動となります。

「好きな時に 好きな場所で 好きなだけ」というのがココロネ保育園の環境設定の基本です。

いつでも好きな絵本を手に取り、好きな場所で絵本に親しんでいきます。

自分のお気に入りの場所でそれぞれの絵本の時間を過ごします。

~見る力・聞く力~
絵と言葉から伝わるファンタジー
の世界
子どもは絵を見て、絵本に登場するものの動きや感情を読み取る力をもっています。

それに合わせて絵本の世界を表現する言葉が子どもの心の中にすっと入り込んでいきます。

自然に子どもが心惹かれて絵本の方へ吸い寄せられてくる…ベンチに座りながらも良し、他の保育士のお膝から見るのも良し、ゴロゴロしながらも良し…自由に絵本の世界を存分に楽しんでいます。

ココロネ保育園では、保育者が子どもの興味、関心や季節感を大切にして絵本を選び、子どもの知的好奇心を深めます。

子どもの豊かな感性や想像力は1年後には大きく成長していると、私たちは実感しています。

今年度の具体的な計画

毎月届く質の高い絵本を活用した取り組みや、保護者と情報を共有する機会を設け、絵本を軸とした子育てを深めていきます。具体的な取り組みは以下の通りです。

【1】園と家庭との連携(月刊絵本の活用)
絵本「ぐりとぐら」で有名な福音館書店が発行する月刊絵本「こどものとも」を導入し、その子の年齢や発達に合った質の良い絵本が毎月届くことで、子どもがおうちでも園でも同じ絵本を手に取れる環境になります。園とおうちで同じ本を繰り返し読むことは、子どもの想像力・イメージ力をさらに育むことにつながります。

また、月刊絵本を通して園と家庭が連携することで、子どもの発達や興味関心などの情報を共有しながら「絵本で子育て」の活動をより深めていくことができると考えます。

【2】絵本通信の発行
1か月に1回、「ココロネ絵本通信」を発行し、園での「絵本で子育て」活動の様子を保護者の方々にお伝えします。また、絵本に関する豆知識やおうちでの絵本との関わり方など、日々の子育ての中で役立てていただける内容を発信していきます。

ココロネ保育園の絵本に対する想いや考え方も絵本通信を通して繰り返しお伝えすることで、保護者の方にも理解を深めていただけたらと願っています。

【3】絵本参観
新年度のスタートと同時に、絵本と関わる子どもたちの様子を1人ずつ記録していきます。約10ヶ月後に、絵本を軸にした子どもの心や遊びの姿の変化や成長を保護者向けに「保育参観」にてお伝えします。

保育士が絵本を通してどのように子どもたちと関わっているか、また、アタッチメントの大切さや子どもたちが絵や言葉から想像する力をどんなふうに受け止めているかなどを、10ヶ月間の記録とともに分かりやすく解説します。

【4】絵本を通した学びの場の提供
絵本の専門家の方からのお話を通して、みなさんに絵本の良さや素晴らしさを知っていただく機会を作ります。

2025年度は、福音館書店の編集部の方による講演会を開催します。絵本の大切さや子育てにおける絵本の役割など、専門家の方から一緒に学びませんか?この講演会は在園児の保護者の方以外に、一般の方にもご参加いただけます。

また、講演会の他にも、未就園児と保護者の方を対象とした園開放にて、ココロネ絵本ライフを体感していただける絵本をテーマとしたイベントも開催していきます。

◆福音館書店・編集部の方による講演会
2025年6月25日(水)

◆絵本がテーマの園開放
2025年5月…絵本読み聞かせ、ミニ絵本講座
2025年8月…絵本と食育

各イベントの詳細が決まり次第、インスタグラム公式LINEにてお知らせしますのでぜひフォローしてお待ちください♪